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2007/06/14 (Thu)
「思うところ、アリ。」
Comments(1) | TrackBack() | バンド・ドラム

カホンの情報を集める過程で、少し興味深い話が。


フラメンコギターの事。フラメンコで使用されるギターは、クラシックギターよりも軽い木で作られていて、結果、剛性の低下と、軽く、歯切れの良い音が得られる訳です。楽器としては、強くて軽いのが一番だと思いますが、そんなに都合のいい木材はありません。あったとしても非常に高価であったり、稀少であったり。

フラメンコの演奏で求められるのが、軽くて歯切れのいい音。いくら壊れやすくても、音を選択した訳です。

そして、ゴルペ奏法。ギターのボディを指で叩く奏法なんですが、これをやると剛性の低いフラメンコギターはすぐに壊れてしまうんです。だからフラメンコギターには「ゴルペ板」なる、アクリルやセルロイドの板をボディ表面に張る訳です。

この「ゴルペ板」、張る事によってやはり、音に影響が出てくる。悪い方にね。それでもフラメンコの歴史は、ゴルペ奏法を必要としたんです。音よりも、ゴルペをとった訳ですね。


長いフラメンコの歴史の中で、求め変化していった音や表現。これからも求められ、変化し続けるわけです。フラメンコというジャンル自体、100%の形ではないんですね。いろんなアーティストがいろんなアプローチや表現をしていくと共に、より最高のフラメンコになっていく。

これは、ジャンルに関わらず、何事にも当てはまると思う。いまが100%と思えばそれ以上はないのではないか。なんでもかんでも変えていけば良いとは思わないけど、必要に迫られたとき、拒絶するのは可能性を否定する事になるんではないかと。

大事な部分、フラメンコギターで云うなら「軽く、歯切れのいい音」「ゴルペ奏法」を、いかに良い形で共存させるべきか。そういう部分を一番に考え、より良くしようとする試みや思いはするべきやと思う。拒絶ではなくてね。


信念と変化。バランスが難しいね。




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1. posted by 石田ストン  2007/06/20 08:09
素晴らしいね。この日記。

アンボさんは自分でワクワクすること作る天才やと思います。
Re:染み渡ります。
>ストトン

ジーニアス・イズ・カミング。天才、現わる。

惜しむらくは、自身しかワクワクできないこと。他人には伝わらず。

2007/06/20 21:06

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