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2008/09/10 (Wed)
「『白痴』」
Comments(0) | TrackBack() | 映画

「白痴」1951年/日本

監督:黒澤明
製作:小出孝
脚本:久板栄二郎/黒澤明
出演:森雅之/三船敏郎/原節子


云わずと知れた世界の黒沢監督です。

ドストエフスキーの同名小説を日本を舞台に置き換えて映像化。当初4時間という大作だったのを、松竹の意向で大幅カット、それでも2時間45分の長編作品。

三船敏郎や志村喬などおなじみの面々も出演。三船敏郎の存在感はさすが。

異国の、それも難しいテーマの原作を見事に表現してます。この作品、公開当時はどんな反響があったんでしょうかね。原作のある、しかもそれは純文学の範疇、の映画化やからそれほどたたかれてはなかったんやろか。当時の映画としては結構なショッキング映画やと思う。現在ならR指定確実。

良い脚本は当然のことながら、やはり説得力は役者の存在感にあり、やね。ラストの長回しのシーンなんかは三船、森、二人の名演技なくしては成立しえなかったであろうなシーン。引き込まれましたね。素晴らしい。

ヒロイン二人も存在感ありありで。特に原節子。超然としていながらその実、繊細で儚く、時として自身の命をも顧みないほどの情感を併せ持つ難しい役柄を熱演。素晴らしい。


昔の映画というのはね、やっぱり辛気くさい。モノクロやし音声も不明瞭なところもあるし、台詞や言い回しも”?”なところもあるし。しかし根っこの部分で大事なところは伝わる。そこが後世に多大なる影響を与えて、沢山の優れた作品を生み出すことにつながっていると思う。使い古された表現方法や演出、構図なんかの原型であるわけです。そういった意味で黒沢監督の功績は多大です。


「世界の黒沢」ここにあり、です。



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