忍者ブログ

2025/04/21 (Mon)
「[PR]」
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



2006/05/12 (Fri)
「変態村」
Comments(0) | TrackBack() | 映画
ここ最近は映画三昧。"アメリカ 家族のいる風景"、"ブロークンフラワーズ"、そして今回の、"変態村"。
 誰や、この邦題つけたやつ。

原題は"CALVAIRE"。キリスト教では受難という意味らしい。ストーリーなどは公式HPがあるのでそちらを参照。

この映画、いろいろと凄かった。ストーリー自体は、スティーブンキングの"ミザリー"に近い。けど、もっと深い。愛への執着っていうんやろか、対象としての人より、執着のあまり投影し、愛する。完全に変態やね。

もうとにかく愛する対象、つまりある女性を愛するというところから、自分のものにしたい、独占したい、誰にも触れさせない、誰かに取られるくらいならいま、自分の所有物のまま、そう、自分の物にしてしまえ。そうすれば裏切らない。永遠に自分の物。目的と手段がごっちゃになっちゃった、あらら。

ちょいちょいみられる監禁殺人事件にもこういった背景がみうけられる。人間の欲望は増幅する…。こわい。

映画としては、まぁ、賛否両論はっきり分かれるやろね。直接的な暴力描写なんかはあまりなく、効果音と映像で観る側の想像力を強く刺激する。圧倒的な緊張感と、独特の映像感覚。映像はホント特筆モノ。素晴らしい。こういった映画にしてはめずらしく綺麗な映像で、残りがちな嫌悪感に似た感覚は無かった。それはたぶん映像での直接的な暴力描写や、無駄に恐怖心を煽ったり、目を背けたくなる映像が無いからやと思う。それでもこれだけ猟奇的な印象を受けるのは、監督の手腕が優れてるからだろう。

伏線も全編にちりばめられてて、脚本もよく出来てる。今年観た映画のなかでは、インパクト、内容共にダントツかも。
この映画観た人、いたらいろいろ喋りたい。いないかなぁ、観た人。

観た後にあれこれ想像して楽しめる映画ってのは、いいね。オチがついてないというか。そういう映画、"CUBE"、"SAW"、"ブレアウィッチプロジェクト"等々。どれも好きな映画。"メメント"や"フォロウイング"なんかもそうかな。


今回、この映画を一緒に観に行った人と観賞後、いろいろこの映画について意見交換したんやけど、その人の解釈がね、素晴らしかった。オレはそこまでたどり着いてなかった、って感じやった。すげ。

いままで映画は一人で観に行ってたけど、やっぱそれじゃ面白さ半減やな。気が付かなかったところとかいっぱいあるんやろな。

拍手[0回]

PR



トラックバック

トラックバックURL:

コメントを投稿する






<< う~ん…  |  ホーム  |  今週は仕事がヒマで… >>