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2008/10/10 (Fri)
「『クイズショウ』」
Comments(0) | TrackBack() | 映画

「クイズショウ」1994年/米

監督:ロバート・レッドフォード
脚本:ポール・アタナシオ
出演:レイフ・ファインズ/ジョン・タトゥーロ/ロブ・モロー


ロバート・レッドフォード監督による、50年代アメリカで実際に起こったTVクイズ番組八百長事件を描いたヒューマン・ドラマ。

当時アメリカは急速な発展と共に、TVも普及。豊かになっていく生活に伴い、市民はより裕福な自分を夢見るようになる。そんな時代、人気を博したのが視聴者参加型のクイズ番組。自分たちの何ら変わりの無い一般視聴者が、クイズによって大金と名声を手に入れる。まさにアメリカンドリーム。視聴者は自らをそれと重ね合わせ、まるで我が事のように興奮し、クイズ番組の虜になる。

乱立したクイズ番組はやがてTV局トップとスポンサーによって、より高い視聴率と、それによる宣伝効果を求められるようになる。ただクイズが得意な一般視聴者から、ルックス、家柄、知性、全てを兼ね備えた、いわゆる“スター”が毎週勝ち続け、TVに出演し続けることを望むようになる。

局のトップとスポンサーの意向通り、“スター”を誕生させ、八百長で勝たせ続ける。当時のアメリカを背景に、TVという計り知れない影響力に魅了され、欲に惑わされ、翻弄された人々。後のアメリカ社会に多大な影響を与えたというこの事件、ロバート・レッドフォード監督らしい、アメリカの光と影を見事に捉えた作品。


なかなか、名優ぞろいのこの作品。ジョン・タトゥーロやミラ・ソルヴィーノ、なぜかマーティン・スコセッシも出演。なかでもディック・グッドウィン役のロブ・モローが印象に残った。日本未公開の映画出演が多いらしく、オレも知らん俳優さん。でも良かった。

ロバート・レッドフォード監督、あいかわらずいいテンポ、丁寧な演出、センスのいい台詞まわし。かなり完成度の高い、良い映画です。レッドフォード監督、ハズレな映画ってあんまりないね。


良くも悪くも、アメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人のための映画。


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