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2008/06/24 (Tue)
「アキレスと亀」
Comments(0) | TrackBack() | 映画

たてつづけに、たけし映画を鑑賞。

「TAKESHI'S」2005年
「監督・ばんざい!」2007年
 「その男、凶暴につき」1989年

「その男、〜」は、もう何回も観た。たけし監督の作品のなかで最多鑑賞。初めて観た時はそりゃ驚いた。タイトルといい、ポスターといい、内容といい。一番驚いたのは、撮り方というか、カメラワークというか。それまでに観てきた映画とは全く違うんですよ。当時はそんな事はっきりわかってなかったけど。

出てる役者陣の演技、というか、これはもうたけし監督の演出やろうね。それがもう忘れられなくて。


「TAKESHI'S」と「監督・ばんざい!」は、初鑑賞。

「監督〜」のほうはまぁ、事前にある程度の情報を得ていて、いわゆる”ビートたけし”寄りの映画、ってわかってたんで、そんな感じで終始鑑賞。色々詰め込まれてて、「みんな〜やってるか?」ラインの作品。

単純に面白い所、多数あり。


問題は「TAKESHI'S」の方。これはちょっと、スゴいんじゃないかな。

もう脚本とか演技とか編集とかそんなもんじゃない。どれだけ感じられるかや。

ストーリーすらもう無い。同じ役者が同じ顔で同じ声で違う役を演じる。現実と空想が入り乱れてもう、なんか変な感じ。でも不思議と混乱とか不快とかそんなんは無い。完全に委ねて観られたからかな。

まぁこの場合、たけし監督の映画が好きってのもだいぶ関係してくると思うけど。

意外にも笑いとか切なさとかを感じるところが多数あった。笑いはまぁ、たけし監督の映画には必ずあるけども、この作品での笑いが一番良かった。


もともと映画好きではないたけし監督。初監督が決まった当時、たけし監督は映画をほとんど観た事がなかったらしい。たけしにしたら映画も笑いも自分のイメージを投影する手段なだけなんやろうね。自分の撮りたいイメージ、伝えたい表現したいイメージが無いのに、映画はこういうモンなの!、はいここ泣くところですよ〜笑うところですよ〜ほらここでハッピーエンドですよ〜よかったですね〜感動しなさいね〜今こういうのが流行ってて観て感動して好きにならないとイケてないですよね〜みたいな作品がゴロゴロしててんでそんな作品観て良かったか良くなかったかでしか判断出来ない人とかがこの「TAKESHI'S」を観たら”なんか出てる人全員一人二役でわけわからんかった”っていう感じの映画。


これがリンチとかブニュエルとかやったらもっと評価されたりするんやろうなぁ。



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