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2008/11/05 (Wed)
「映画化」
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「黒い夏」(原題:The Lost)/扶桑社
著者:ジャック・ケッチャム(Jack Ketchum)
翻訳:金子浩


ケッチャム二冊目。既に映画化されてる本作。評判は上々らしいんで、観たいと思う。まぁ、日本で配給決まれば、やけどね。

初ケッチャムは「老人と犬」(原題:RED)。ケッチャム作品の中では比較的ソフトな内容とのことで、だいぶまえに購入、読了。読み終わったあと、ま〜、重かった。「知って」しまった人には「知って」いる、現実に存在する、アレ、ですわ。なんとなくわかるかな、「知って」しまった人には。

で、本作。後味は悪いですよ、もちろん。救いはありませんよ。そういうのダメな人は絶対読まない方がいいですよ。かなりオチてしまうはずですんで。


*この記事、最後まで書いて気付いたんで、続きはリンク先にて。誤解されそうな内容になってしもた。



その昔、北野武監督の「その男、凶暴につき」を観てからコッチ、なにかしらモヤモヤしたものが頭からはなれず、バイオレンス映画やゾンビ・スプラッター映画、ピンクフロイド・・・とにかくそのモヤモヤした何かに近いと反応するアンテナに引っかかるもの全てに手を出して、辿り着いたのが「異常快楽殺人」の類い。テッド・バンディやジェフリー・ダーマー、アンドレイ・チカティーロにアルバート・フィッシュ、アイリーン・ウォルノス、グレアム・ヤング。モヤモヤが固まりになった。

暴力や殺人、これはいけないことです。別に人殺しが好きな訳でないよ。血も好きではない。ただ、「何で殺人者はそういった犯罪を犯すに至ったか」。そこが重要なとこ。

世には沢山の暴力描写やスプラッター映像、本物かと疑うほどのいわゆるスナッフ映像なんかも出回ってるみたいやけど、そんなものは一瞬でも見たくない。アレはあかん。絶対見たらダメ。

オレがモヤモヤと頭から離れないのは、このケッチャムが描いているような「あり得ない現実ではない」、「狂気に駆り立てる何か」、「例外なくそうなる可能性のある」、そういったもので、でもやっぱり理解しきれない部分で。

実際、全く理解出来ない犯罪もある。女子高生コンクリート詰め殺人やケッチャムも自著の元ネタにしてるシルヴィア・ライケンズ拷問殺人、等々。ホンマ自身の想像できうるあらゆる事象や感情を軽くはるかに飛び越えていっとる最低の事件。でもこれ、自分の身の回りではありえない、とはいえない。ありえるんや。置かれた環境や何かのタイミングが重なれば、オレ自身、加害者にならないとも言いきれない。

恐ろしい。ホンマに、ゾッとする。

聞きたくない、知りたくない、が普通の反応やろうけど、オレはそれでは済まなかった。「知って」いるんですよ、もう。今現在、世界のどこかでは沢山の人たちが理不尽な暴力によってとんでもない事態に陥ってるはず。現実には、そういったことについてオレは何も出来ないんやけど、「知って」おく必要、それは必要やと感じています。



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