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2025/04/20 (Sun)
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2008/06/24 (Tue)
「アキレスと亀」
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たてつづけに、たけし映画を鑑賞。

「TAKESHI'S」2005年
「監督・ばんざい!」2007年
 「その男、凶暴につき」1989年

「その男、〜」は、もう何回も観た。たけし監督の作品のなかで最多鑑賞。初めて観た時はそりゃ驚いた。タイトルといい、ポスターといい、内容といい。一番驚いたのは、撮り方というか、カメラワークというか。それまでに観てきた映画とは全く違うんですよ。当時はそんな事はっきりわかってなかったけど。

出てる役者陣の演技、というか、これはもうたけし監督の演出やろうね。それがもう忘れられなくて。


「TAKESHI'S」と「監督・ばんざい!」は、初鑑賞。

「監督〜」のほうはまぁ、事前にある程度の情報を得ていて、いわゆる”ビートたけし”寄りの映画、ってわかってたんで、そんな感じで終始鑑賞。色々詰め込まれてて、「みんな〜やってるか?」ラインの作品。

単純に面白い所、多数あり。


問題は「TAKESHI'S」の方。これはちょっと、スゴいんじゃないかな。

もう脚本とか演技とか編集とかそんなもんじゃない。どれだけ感じられるかや。

ストーリーすらもう無い。同じ役者が同じ顔で同じ声で違う役を演じる。現実と空想が入り乱れてもう、なんか変な感じ。でも不思議と混乱とか不快とかそんなんは無い。完全に委ねて観られたからかな。

まぁこの場合、たけし監督の映画が好きってのもだいぶ関係してくると思うけど。

意外にも笑いとか切なさとかを感じるところが多数あった。笑いはまぁ、たけし監督の映画には必ずあるけども、この作品での笑いが一番良かった。


もともと映画好きではないたけし監督。初監督が決まった当時、たけし監督は映画をほとんど観た事がなかったらしい。たけしにしたら映画も笑いも自分のイメージを投影する手段なだけなんやろうね。自分の撮りたいイメージ、伝えたい表現したいイメージが無いのに、映画はこういうモンなの!、はいここ泣くところですよ〜笑うところですよ〜ほらここでハッピーエンドですよ〜よかったですね〜感動しなさいね〜今こういうのが流行ってて観て感動して好きにならないとイケてないですよね〜みたいな作品がゴロゴロしててんでそんな作品観て良かったか良くなかったかでしか判断出来ない人とかがこの「TAKESHI'S」を観たら”なんか出てる人全員一人二役でわけわからんかった”っていう感じの映画。


これがリンチとかブニュエルとかやったらもっと評価されたりするんやろうなぁ。



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2008/06/03 (Tue)
「『She's So Lovely』」
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「She's So Lovely」1997年/仏・米

監督 ニック・カサベテス
脚本 ジョン・カサベテス
出演 ショーン・ペン/ロビン・ライト・ペン/ジョン・トラボルタ/
   ジーナ・ローランズ/ハリー・ディーン・スタントン



前にTV放送で、「あ、ショーン・ペンや」で観て、何となく印象に残ってた映画。何回か観てる。

まぁ、どうやろ。結構めちゃくちゃ。タイトルは、ん〜、・・・。

でもこの映画、なんか、魅力あるんやなぁ。観終わったあと、「良かった!」「面白かった!」「グッときた!」とかそんなんはあんまりない。んやけど、なんか心に残るねんな。

役者陣はもうとにかく最高で。ロビン・ライト・ペンもトラボルタも良い。イメージがピッタリなんやろね。違和感とか全くナシ。
そしてなによりショーン・ペン。素晴らしいですね、ホント。どんな役でも器用にこなす、ってな感じの役者では無いけど、役にハマったときの存在感はスゴい。この作品でもかなりむちゃくちゃな台詞や行動があるんやけど、説得力あるもんなぁ。
ショーン・ペン出てるから観た映画、結構あるなぁ。


脚本というより、観念的というか、理想というか、なんというか。わからん人には何のこっちゃ、な映画かな。





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2008/05/30 (Fri)
「『TAXY DRIVER』」
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「TAXI DRIVER」1976年/アメリカ

監督 マーティン・スコセッシ
出演 ロバート・デ・ニーロ/シビル・シェパード
   ハーヴェイ・カイテル/ジョディ・フォスター
音楽 バーナード・ハーマン



モヒカン・デ・ニーロ、久々鑑賞。やはり、引き込まれる。

なんやろね、これ。当時のアメリカの若者達、誰もが感じてたであろう底知れぬ孤独。希望と新しい国政を謳い生きる力に満ちあふれた大統領選の裏で、貧しさ故、寂しさ故に抱く幻想。


「何か、そう、違う何かをやってみようと思うんだ。」
「オレには何時も寂しさがつきまとう。街にいても店に入っても、いつもそうだ。」


淡々とした映像。抑えたカメラワーク。見事なまでに孤独を映していると思う。

若さ故の正義感、自分の無力さ、社会に対する憤り、そして、寂しさ。根拠の無い自信が確信に変わるとき、狂気は暴走する。




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2008/05/12 (Mon)
「『ノーカントリー』」
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ノーカントリー」2007年・アメリカ


監督 ジョエル&イーサン・コーエン
製作 ジョエル&イーサン・コーエン/スコットー・ルーディン
脚本 ジョエル&イーサン・コーエン
出演者 トミー・リー・ジョーンズ/ハビエル・バルデム/ジョシュ・ブローリン


コーエン兄弟の話題の最新作。第80回アカデミー賞にて作品賞をはじめとする8部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞の計4冠受賞。

助演男優賞受賞のハビエル・バルデム、スペイン人俳優としては初の受賞。


けっこう、暴力的な映画。ハビエル・バルデム扮する殺し屋“アントン・シガー”、避けられない理不尽な暴力の象徴か。これまで色々な映画で描写されてる殺し屋の類いの中でもかなりインパクトがあり、この作品はとかく“アントン・シガー”ばかりが取りざたされてるような気がする。まぁ、当たり前か。

アカデミー作品賞を受賞した本作、おそらく日本人にはわからない背景をもった脚本ありきでしょう。端的には評価出来ないね。

アカデミー受賞はさておき、正直な感想は、面白かった。コーエン兄弟の作品は元々好きで、その中でも上位に入る。バイオレンスな映画、好きなモンでね。

これまでのコーエン作品同様、音楽はナシ、抑えた演出。作品の内容が内容だけに、コーエン作品には欠かせないブラックなユーモアは少し、控えめかな。いや、そんな事ないかな。結構効いてたな、ユーモア。

魅せるよねぇ、演出。登場人物の描写が上手いんやろうねぇ、感情移入しやすい。それほど一般的なシチュエーションでもないのにね。余計な物事を極力省いてるから、観る側のイメージ、想像でどんどん膨らんでいく。人によってそれぞれ解釈が違ってくるやろなぁ。原作もあるし(コーマック・マッカーシー著『血と暴力の国』)、読んでみようかな。


まぁ、それほど惨殺の描写やエグイシーンは無い。

シガー、奴から逃げられる気、しないね。



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2008/05/08 (Thu)
「『インファナル・アフェア』」
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「INFERNAL AFFAIRS Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ」2002年/2003年・香港
監督・撮影・プロデューサー アンドリュー・ラウ
監督・脚本 アラン・マック
脚本 フェリックス・チョン
出演 トニー・レオン/アンディ・ラウ/アンソニー・ウォン/エリック・ツァン/チャップマン・トウ/ショーン・ユー/エディソン・チャン/ケリー・チャン/サミー・チェン/カリーナ・ラウ/フランシス・ン/フー・ジュン/レオン・ライ/チェン・ダオミン


面白かった。全体的に。

第一作目は良く出来た作品。脚本、演出、演技、編集も良かった。意味深なタイトルも作品を通して見事に表現してると思う。

二作目。ゴッドファーザーみたい。音楽もゴッドファーザー寄りに。でも俳優陣に魅力あり。ハウ役のフランシス・ンとサム役のエリック・ツァン、最高。

三作目は、シリーズの謎解き的な位置づけと、主役のラウの結末。タイトル通り、無限に続く苦しみ。あまり救いのないストーリーに賛否分かれてそう。オレは賛の方やけど。役者陣は、レオン・ライがよかった。迫真の演技のアンディ・ラウもなかなか。


三作通してアンソニー・ウォンとエリック・ツァン、最高。もちろん主役のトニー・レオンとアンディ・ラウもやけど。


こうやって三作振り返ってみると、スゴいメンバーやなぁ。豪華。



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